01
地元の人たちとのコミュニケーション
沖縄は、人との繋がりを感じられる場所。タクシー運転手は話好きで、市場に行けば気さくな店主が食材について教えてくれる。沖縄の人は面倒見が良く、一度会えばみな兄弟、という「いちゃりば ちょーでー」の精神が根付いているのだ。地元の人たちと楽しい時間を過ごしたければ、ディープな雰囲気の居酒屋が集まる栄町に行くといい。地元のお店が立ち並ぶこのエリアには、昔からの常連に加え、通りすがりのミュージシャンや旅行者たちも集う。フレンドリーな沖縄の人々と泡盛を飲みながら特別な夜を過ごせる、最高の場所だ。
第一牧志公設市場:沖縄県那覇市松尾2-10−1
栄町:沖縄県那覇市安里381
02
伝統音楽から最新の音楽までを楽しむ
沖縄の街を歩けば、音楽が生活の中に溶け込んでいることに気づくだろう。街角では弾き語りするミュージシャンと触れ合う機会も多く、国際通りには民謡居酒屋や三線の演奏が楽しめるレストランが立ち並ぶ。中でも特に勧めたいのは石垣牛とあぐーのお店 守礼。三線の弾き語りに耳を傾けながら、沖縄の八重山列島で育てられたA5ランクの石垣牛を堪能できる店だ。屋良三線屋では、琉球の伝統音楽の大家で楽器製作者の屋良常雄氏のもと、オリジナルの三線の作り方と弾き方を教わることもできる。優しくきめ細かな指導はきっと、いつまでも心に残るはず。最新の音楽に酔いしれたいなら、地元の若者から旅行者まで集まる桜坂がおすすめ。付近には、ミュージックバーやクラブがあり、夜のバー巡りにもぴったりだ。
石垣牛とあぐーのお店 守礼:沖縄県那覇市牧志2-3-1 K2ビル 2階 http://okinawa-shurei.jp
屋良三線屋 沖縄県国頭郡宜野座村宜野座368 http://yara34yaa.wixsite.com/sanshin-taiken
03
オリジナル泡盛を作る
沖縄と言えば何と言っても泡盛。味もさることながら、糖質もプリン体もないヘルシーな酒としても愛されている。泡盛の大きな魅力は、長い年月をかけて熟成させることで古酒(くーす)に育つということだ。寝かせれば寝かせるほど香りが変化し、舌触りもまろやかになる。幻想的な雰囲気の鍾乳洞を貯蔵庫にした金武酒造は、泡盛を預かって古酒にするサービスを行っている。メッセージを添えることもできるので、5年、12年あるいはそれ以上たった将来の自分へのメッセージをつけて、受け取る日を楽しみに待つのも一興。そのほかにも、首里城近くにある瑞泉酒造、英語での酒蔵見学ができる忠孝酒造もおすすめ。泡盛を地元の食材とともに味わいたければ小料理小桜もいい。県内にある42の酒造から仕入れた泡盛がずらりと並び、ゴーヤチャンプルや簡単なつまみとともに泡盛が楽しめる名店だ。
金武鍾乳洞の古酒蔵:沖縄県国頭郡金武町字金武245番地 http://interlink-okinawa.com/koshugura
瑞泉酒造:沖縄県那覇市首里崎山町1-35 http://zuisen.co.jp/multi/en/e-02.html
忠孝酒造:沖縄県豊見城市名嘉地132 http://chuko-awamori.com/lang/en/index.php.
小料理小桜:沖縄県那覇市牧志3-12-21 https://www.kozakura.co/untitled-c240r
04
地域に根付くお祭り
独特の文化や風習が残る沖縄では、様々な伝統行事が今でも行われている。伝統ある祭りに参加して、地元のパワーを分けてもらおう。沖縄には3大大綱引きがあり、最も大きいのが那覇の大綱引き。「世界一のわら綱」としてギネス認定されている。400年以上の歴史を誇り、琉球王朝の祝い事や、中国から来訪した使節へのもてなしとして特別に行われた国家的な催しであったとされる。毎年10月上旬に行われ、近年では国際色豊かな観光客と地元民が混ざり、全長200メートルの綱を1万5000人余が引き合う。綱引きの後には縁起物である綱を持ち帰り、1年間家に飾るのが風習となっている。9月中旬には、盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能のひとつ、エイサー祭りなども行われている。この時も沖縄は見物客で賑わいをみせる。
那覇大綱挽:10月上旬 くもじ交差点付近 http://naha-otsunahiki.org.
沖縄全島エイサーまつり: http://zentoeisa.com/english-info.html
05
琉球の伝統工芸
琉球の伝統や文化、歴史を感じるなら、沖縄本島の西側に位置するやちむんの里がおすすめ。ここには数々の陶器販売店、窯元、工房が立ち並んでおり、地元の職人たちと交流もできる。特徴的な建物の一つに、里の中央、丘の曲線に沿って建つ赤い屋根の窯元がある。そのユニークな風貌とともに特筆すべきは、年に数回しか炉に火を灯さないこと。その他に、さまざまな種類の美しい陶器を販売している常秀工房や、伝統的な琉球ガラス製品を購入できる宙吹ガラス工房虹を訪れてみよう。歩き回った後は、陶芸家である金城明光氏が経営するギャラリー森の茶屋で一息つくのもいい。やちむんの里に行くのが難しければ、那覇市にあるふくら舎もオススメ。新進気鋭のアーティストや有名な職人たちの、陶器や手作りの作品を手に入れよう。
やちむんの里:沖縄県読谷村字座喜味2653-1
ギャラリー森の茶屋:沖縄県読谷村字座喜味2653-1 http://gallery-morinochaya.jimdo.com
ふくら舎:沖縄県那覇市牧志3-6-10 http://fukurasha.net